2009年10月05日
1999年12月に完成したKD-PROホルスター第1号は、ベルトループ部分が簡易的で小振りなパドル形状をした『セミパドル・ホルスター』でした。このセミパドルのコンセプトは、ホルスターをドロウし易い角度がガッチリ固定しつつ、着脱容易でありながら超低価格!でした。ハードプラスチック製ホルスターを使うシューターがまだいなく、その存在を知る人も極僅かの時代、「こんな安くて簡単なホルスター、使えるのか?」と、発売直後から使ってくださるシューターはいませんでした(笑)。
しかし、専門誌ライターでベテラン・スピードシューターのイシイ・タケオ氏が、2000年6月に開催されたジャパン・リミテッド・スティールで使用してくださり、タクティカルクラス1位という輝かしいメジャーマッチデビューで実力をアピールすることができたのです。
あれから10年目の今年、セミパドル・ホルスターが復活しました。
新型SP-10ホルスター・シリーズ。型名のSPはスペシャルなセミパドル。10は10年を意味し、10年後の特別なセミパドル・ホルスターを完成・発売いたしました。
わたしがパドル形状にこだわるのは、着脱が容易である他に、ホルスターの固定がしっかりするからです。
日常、ホルスターを装着したままの米国のミリタリー&ロウエンフォースメントと違い、ホビースポーツであるシューティングマッチでは腰ベルトとの着脱が容易であることが快適なのは使ってみれば納得できます。さらに通常のベルトループだと固定はベルトの硬さやズボンのベルトループに依存してしまい、尚且つバルトループの位置によりホルスター装着位置が制約されるというデメリットがあります。
それらデメリットはシューティングに適したベルトやズボンを買えば解決しますが、そこまで投資が必要ではレースリグを使うオープンクラスと一緒で、初心者の方には障害となってしまいます。
マッチで優勝できるトップクラスの性能を備えていながら、初心者にも手にして頂ける、それがKD-PROホルスターのモットーです。
今回の新型セミパドルは、まずIDPA(国際護身射撃協会)のレギュレーションに合致する寸法とネジ固定方式を採りつつ、角度調節構造を持たせました。回転方向だけでなく、スペーサー&長ネジを使用すれば他方向の微妙な角度調整も可能です。
そしてスッポヌケ防止の大きな爪の採用。長いスパンで2個付いているのは、ホルスターがブラブラ動かないように安定させる為です。
また、米国メーカーのパドルと違ってあえて製作の手間がかかるループ形状に成型しているのは、ドロウの際親指がループに触れるのを防止する為です。
蛇足ですが、全体的なシルエットは米国のフリーウェイの道路標識や、刺繍パッチに見られるような楯のシルエットをイメージしました。無機質になりがちなパーツにも、遊び心あるデザインを加えました。
また、パドル機能だけでなく、ループをネジ固定できるようにして普通のベルトループとしても使用可能です。サバゲー等ハードなアクションをされるユーザーにはお勧めの使用方法です。
今後KD-PROホルスター・シリーズは、この新型セミパドル・ユニットがスタンダードとなります。これ一つで従来のキャリーA・B・Cと同等の機能性を実現したからです。
是非、新型セミパドル・ユニット搭載のSP-10ホルスターをお験しください。10月11日ジャパンスティールチャレンジ会場にて新発売です!